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脆弱性ストレスモデル

先日都内で行われたメンタルヘルスに関する市民フォーラムで国立精神・神経センター総長の樋口輝彦氏が「脳の神経細胞新生を阻害する因子として社会心理的ストレスが挙げられる」と発表した。以下は海老原幸雄氏のレポートよりの一部引用。

一般に、神経細胞は再生しないと長いあいだ言われてきたが、海馬など脳のある部位の神経細胞は次々と新しく生まれ変わっていて神経の「新生」が起こっていることがわかってきたという。この神経細胞の新生を阻害する方向に働く因子として、職場の環境などによる「社会心理的ストレス」や、それによって引き起こされる「うつ病」が挙げられると樋口氏は指摘し、フォーラムに参加した800名あまりの市民の関心を集めた。

樋口氏によれば、「うつ病の原因はまだはっきりとは分かっていないが、脆弱性ストレスモデルといって、うつ病になりやすい気質を持った人が新たに何らかのストレスを受けることによって発症すると考えられる」といい、うつになりやすいとう気質だけでは発症しない点を強調した。心理的なストレスは慢性的であり長期間にわたって脳の下垂体からストレスホルモンが分泌され続けることなどによって病変が起こると考えられている。

http://mediasabor.jp/2010/02/151.htmlより抜粋。

ここで重要な点は以前より言われてきた「体の要因と心のストレスの融合によって鬱が引き起こされる」というテーマに、合理的なモデルを提供したことだ。

最近いろいろと話題に上る脆弱性ストレスモデルが今後も詳しく分析されることで、治療方針や更正プログラムの有効性が実証され、日本人のうち15%が体験するうつ病の社会復帰、適応の道筋が明るくなることを期待する。


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